サボニウス型風車は当たる風の圧力が軸の両側で違うために発生する力で回転を 始めます。
ゆっくり回っているときには、両側の差が大きいので大きな回転力になりますが 、高回転数の場合には、軸の両側の空気流の差が少なくなり、過大な回転数にな りません。
サボニウス型風車は低い回転数で強い回転力(トルク)を発生し、それより少し高 い回転数状態で風車効率が極大(最大値は15%程度)を示し、それ以上の回転数では 低下していきます。
サボニウス型風車は、軸を垂直にすればすべての風向きに対応できます。弱い風 でも大きなトルクが出て発電機を駆動できます。静かに回転し、高速回転にはな らず、過大な荷重が発生しません。
製作も精密な加工を必要とする部分は無く、風の通り道は長方形です。
このため長方形の枠内にぎっしり並べ、そのまま建物に設置できます。
風車本体、風車・発電機ユニットの設置、ともにコストが低くすみます。
効率は低くてもコストが低いので設置台数を増やして必要出力を確保でき、 弱い風でも確実に発電できます。
そして、風向きについても方位制御を必要としない水平全方向式ですので、360° どの方向からの風にも対応し的確にとらえ発電することが出来ます。
さらに、サボニウス型ならではの高いトルク(回転力)を微風時において最大に発揮 することが出来、プロペラ型風車ではまだ出力を取り出せない低風速領域で起動し、 実行発電を行います。(他の風車や発電機の起動用として組み込まれた事例もある ほどです。)